うつみさとるのショートスピーチ「溢れるように増える極右的な政党」
憲法の話って実は9条の話じゃなくて、他の方が問題なんですよ。この他の法案とか条文、自公の改憲草案とか参政党の憲法を作ってる創憲とか内容を一度でいいから見て下さい。とにかく酷い内容になっています。一言で言えば国が全てであり、国家が全てであって、国民は国家の奴隷であって国民主権などなく、基本的人権などなくて、戦前に戻りましょう、明治憲法に戻りましょう、大日本帝国憲法に戻りましょう。そんな内容になってます。本当にみなさん、戻りたいですかね。私は戻りたくありません。
今我々が政府批判とかをできるのも憲法が守ってくれているからなんですよ。非国民だ非国民だと迫害されるような全体主義の国に、私はなって欲しくはありません。でもね、例えば自公政権の改憲草案18条には奴隷的拘束という言葉が本来書かれてある。昔の憲兵みたいに連れてっちゃいけないよと、そして無理やり労働させちゃいけないよという軍国主義の反省から出てきている。でもそれも全部消えています。「奴隷的拘束」という言葉がそもそもないんですよ。でも改憲派の人たちはすぐにアメリカの押し付け憲法だから全部変えろ、そんな都合のいいことを言っています。確かにGHQがやって来て憲法を変えろと言いました。それは間違いじゃない。そこまでは分かりますが、全部アメリカが作ったものじゃないです。憲法研究会というのがあって鈴木安蔵という人がいて、その草案を日本人が作り、総理大臣の幣原喜重郎が9条の草案を作ってですね、衆議院とか全て通してですね、軍国主義の反省から今の日本国憲法ができた。
これを今、根こそぎ否定しようとしているようなものです。
21条は言論の自由、表現の自由という有名な条文。これも国に逆らうようなものは禁止だ、みたいな内容になっている。
29条は財産権の話。これも全て国に適合される。何かあったら皆さんの貯金などを持って行っても文句は言えませんよという内容になっています。今はできません。日本国の憲法が守ってくれているから。
66条は総理大臣の話。軍人でもなれるという内容になっています。退役して総理大臣になればいいだけ。
97条は基本的人権の本質というっていう条文です。これを全部消しています。そもそもみなさんに基本的人権はないという憲法草案の中身になっている。
これを重複だから消したなどと言っていますが、憲法を読めば分かります。これは、96条と98条の間に書かれていることに意味があるような日本語の内容になっています。これを全部消してる。そして戦前憲法丸出しみたいな憲法を国民が守らなきゃいけないと書いてあるのが99条です。
そもそも立憲主義と言われるものには大原則がある。憲法には初歩の初歩があるんですよ。法曹界のひとだったら誰でも知っていることがあります。我々が守るのは憲法ではなく法律です。だから罰金を食らうんですよ。でも、権力者、王族とか貴族とか、昔から歴史的に横暴しまくってきた権力者から国民を守るためにこの憲法ってのがある。これが立憲主義の大原則。フランス革命とかのイメージと同じなんですよ。
それを根っこから叩き潰そうとしてるのが今の改憲派の考え方なんですよ。これをよく示しているのが、自民党議員で名前の売れた西田昌司というひとがいます。このひとは京都の参議院議員で今回も立候補しています。今回大炎上して落ちるんじゃないかと言われてる人。ひめゆりのことでニュースになって、大炎上した人ですよ。調べればすぐに出てくるでしょう。この西田昌司は何も間違っていないと言ったのが有名な参政党の党首ですよ。みんなお仲間ですからね。この西田昌司って人が何て言ってるかが改憲内容そのものを表してる。何て言っているか。「そもそも国民に主権があることがおかしい」と言っていますから。だからみなさん主権なんてある訳ないんですよ。
国家主権とか国が全てだとか右翼ってそんなものです。そういう人たちはそれでも「国民を守りますよ」とか適当なことを言います。適当なことを言いますけれど、結局自分たちで恣意的に好き勝手に書いて最終的に全部従わなきゃだめよ非国民だよとそうやって全体主義ってやつができて軍国主義ができる。自分たちだけが美味しい思いをすればいいという人たちがこの国に溢れるようになって極右的な政党がどんどん増えるようになっているわけですよ。
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