春土用〜初夏のオススメレシピ

春土用〜初夏のオススメレシピ 

しいなゆきこ 

そら豆・・・旬は3〜6月。さやが上むきに育つことからつけられた名前です。そら豆の美味しい時期は“3日間”と言われるほど鮮度が落ちやすいお野菜です。栄養素としては、鉄や亜鉛などのミネラルや、ビタミンB群、ビタミンCなどを含んでいるため、貧血気味の方は摂りたいお野菜ですね。 

 

カツオ・・・旬は春と秋の2回。春は「初ガツオ」で脂質が少なくサッパリとしていて、秋は「戻りガツオ」で脂がのってます。栄養素は、良質なタンパク質を多く含み、EPADHAやタウリンも豊富です。また、血合いの部分にはビタミンB群と、ビタミンD、鉄が多く含まれます。EPADHAはオメガ3系脂肪酸ですので、抗酸化効果のあるビタミンACEと一緒に食べると酸化防止に役立ちます。 

 

 

◆そら豆ごはん 

今が旬のそら豆は、ほんのりと甘みがあり、ホクホクとした味わいがあります。お米と一緒に炊きますので下ゆでは不要です。塩麹を入れるとご飯がふっくらと炊き上がりますよ。 

 

<材料>作りやすい量 

・そら豆…さや10本〜13本 

・米…2合 

・塩麹…小さじ2(塩加減はお好みで調整してください) 

 

<作り方> 

①米を洗い、ざるに上げて30分ほどおきます。 

②さやからそら豆をはずし、皮をむいておきます。 

③土鍋に米、水、塩麹、そら豆を入れて炊きます。炊飯器でもOKです。 

 (直火の炊き方→強火にかけ、沸騰したら弱火で13分。火を止めて10分蒸らし。) 

 

 

◆カツオと新玉ねぎのカルパッチョ〜バルサミコ風味〜 

春獲りカツオは脂質が少なくてさっぱりしていますので、新玉ねぎと一緒にカルパッチョでいただきます。バルサミコ酢の酸味とコクが食欲をそそります。 

 

<材料>2人分 

・生カツオ…1サク 

・新玉ねぎ…1/2個 

・フルーツトマト…3個 

・大葉…2〜3枚 

・バルサミコ酢…大さじ1 

・醤油…大さじ1 

・オリーブオイル…大さじ1 

・おろしにんにく…大さじ1/ 

・レモン汁…大さじ1/ 

 

<作り方> 

①新玉ねぎをみじん切りに、フルーツトマトは8等分に切ります。 

②バルサミコ酢、醤油、オリーブオイル、おろしにんにく、レモン汁を合わせておきます。 

③合わせたカルパッチョソースに新玉ねぎとフルーツトマトを入れて混ぜます。 

④生カツオを切り、さらに盛り付け、その上に③をたっぷりとかけます。 

 

 

★今月のmemo★ 

春の土用から初夏へと季節が移り変わります。季節が変わり、エネルギーが変化するこの時期は、内臓の中央に位置する「脾」(「土」の内臓)の働きを整えましょう。「脾」の働きを助ける味は「甘み」です。甘みとはいっても人工的な甘味をさすのではなく、野菜本来に含まれる甘み(春キャベツ、新玉ねぎ、そら豆・・)のこと。これらは消化の働きを助けます。自然の甘みを楽しみながら、初夏に向けて元気に動ける身体と気力を養いましょう。 

 

 

 

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しいなゆきこ(栄養士、食生活アドバイザー、フードコーディネーター、料理研究家、ガス設備士) 

小学校の家庭科に「生きる知恵」を見出して以来、衣食住を常に追求し、現在では、“人生を豊かにする栄養士”として活動するかたわら、義父母の在宅介護に奮闘中。 毎日の家庭料理が未来の自分のカラダと人生をつくります。自分自身や大切な人・家族のために、人生を豊かにする家庭料理と暮らし方を提案しています。味噌仕込み教室や季節のおうち仕事のワークショップは大人気。 

◉活動内容:メニュー開発、レシピ配信・監修、講師、暮らしのワークショップ主宰、ガス工事