晩夏・夏の土用のオススメレシピ
晩夏・夏の土用のオススメレシピ
しいなゆきこ
トマト・・・昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているトマトは栄養素が大変豊富で、抗酸化力の強い食材です。生で食べるよりもトマトソースなどに加工したり、油と一緒にいただくと栄養効果は倍増します。生でもよし、煮てもよし、焼いても、炒めても美味しくいただけます。トマトに含まれるβカロテンやリコピンには抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の健康を保ってくれます。
◆トマトの煮びたし
トマトのみずみずしさを和風だしでいただくジャパニーズスタイル。冷た〜くひやしてお召し上がりください。
<材料>作りやすい量
・トマト…5〜6個
・だし汁…500ml
・酒…大さじ2
・醤油…大さじ1.5
・塩…1つまみ
<作り方>
- 鍋にだし汁、酒、醤油、塩を入れて沸騰したら火を止めて冷ましておきます。
- トマトのヘタの反対側に包丁で十字に切り目をいれて、湯むきします。(沸騰した湯の中に切り込みを下にしていれ、皮がむけたら取り出し、冷水につけて薄皮をむきます。)
- 冷ましておいた①に湯むきしたトマトを漬けて、冷蔵庫で冷やして味をしみこませます。
◆トマトとタコのマリネ
7月1日は半夏生といって、タコを食べる習慣があります。タコに含まれるタウリンやナイアシンは二日酔いの解消に良いと言われていますので、おつまみに最適な一品です。
<材料>作りやすい量
・ミニトマト…200g
・タコ…足2本(約100g)
・玉ねぎ…50g
・ピーマン…1個(30g)
・レモン汁…大さじ1
・オリーブ油…大さじ2
・ニンニク(すりおろす)…ひとかけ
・塩…適宜
<作り方>
- ミニトマトは4等分に切り、玉ねぎとピーマンは粗みじん切り、ニンニクはすりおろし、タコは薄切りにします。
- ボウルにレモン汁、オリーブ油、すりおろしたニンニク、塩を混ぜ合わせマリネ液をつくります。
- 刻んだ野菜とタコを混ぜ合わせてマリネ液に漬け、30分ほど冷蔵庫においてからお召し上がりください。
★今月のmemo★
まもなく梅雨が開け、夏本番がやってきます。夕立があったり、蝉が元気に鳴いたり、気温の高い日が続きます。日本には昔から夏を涼しく過ごす工夫や知恵があり、いまも多く残っています。そんな古来の智慧をうまく取り入れて元気に夏を過ごしましょう。夏の土用の頃は自然界のエネルギーが高く、身体は養生不足になりがちです。そのツケが夏バテと言われています。夏野菜は身体にこもった熱を放出し身体を冷やしてくれます。人工的な冷却に頼ることなく、その季節のものを食べると自然と身体がととのってきます。
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しいなゆきこ(栄養士、食生活アドバイザー、フードコーディネーター、料理研究家、ガス設備士)
小学校の家庭科に「生きる知恵」を見出して以来、衣食住を常に追求し、現在では、“人生を豊かにする栄養士”として活動するかたわら、義父母の在宅介護に奮闘中。 毎日の家庭料理が未来の自分のカラダと人生をつくります。自分自身や大切な人・家族のために、人生を豊かにする家庭料理と暮らし方を提案しています。味噌仕込み教室や季節のおうち仕事のワークショップは大人気。
◉活動内容:メニュー開発、レシピ配信・監修、講師、暮らしのワークショップ主宰、ガス工事