晩冬のオススメレシピ


晩冬のオススメレシピ

しいなゆきこ


七草・・804(延暦23)年に奉納された「皇大神宮官儀帳(こうたいじんぐうぎしきちょう)」には、1月7日の朝にまだ若菜である春の七草を入れた粥(かゆ)を食べると体の中の邪気を払えるという記載があります。春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろをいいます。

 

小豆・・豆は腎臓の形によく似ています。昔から臓器と似た形をした食べ物は、その臓器を助けると言います。中でも小豆は利尿作用があり、腎臓に良いとされています。

 

七草ごはん

お粥はちょっと・・という方には七草ごはんはいかがでしょうか。水の量を多めにして炊けば、ごはんとお粥のいいとこ取りに!おかゆではないので、お弁当やおむすびにもできます。

 

<材料>作りやすい量

・米(または分づき米)…2合

・塩麹…大さじ1(塩でも代用できます)

・スズナ、スズシロ…適量(カブと大根)

・七草の菜…適量(手に入らない場合には青菜で代用)

 

<作り方>

1 米を洗い水気を切り、炊飯鍋(釜)に入れて、水を400ml(米の約1.1倍)を加えて、30分ほど浸水させます。
2 スズナとスズシロを7mm角のさいの目切りにします。七草の菜は塩茹でし、水気を切ってから細かく刻みます。
3 ①にさいの目切りにしたスズナとスズシロを入れ、塩麹を入れて大きく混ぜ炊飯します。直火炊きの場合は蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火にして13分ほど炊きます。
4 炊き上がったら10分蒸らし、細かく刻んだ七草の菜を混ぜ合わせます。

 

小豆と酒粕の甘酒ぜんざい

甘酒のやさしい甘みと酒粕効果で体がすみずみまで温まります。小豆の煮汁はデトックス効果があります。体の中からキレイに!1月は酒粕の美味しい時期です。(※酒粕が苦手な場合はなくても美味しく召し上がれます)

 

<材料>

・小豆…100g

・水…200ml

・甘酒…200ml

・酒粕ペースト…大さじ1〜(お好みで)※酒粕を同量の水で溶いたもの

・塩…ひとつまみ

・餅または白玉

 

<作り方>

1 小豆を水で洗い、鍋に小豆とたっぷりの水(分量外)を入れて火にかけて5分煮て、ザルにあけて湯を捨てます。(小豆の渋切り)
2 鍋に小豆と新しい水を200ml入れて火にかけます。
3 沸騰したら弱火にして、小豆が柔らかくなるまで煮ます。(60分ほど、圧力鍋を使用した場合は15分ほど)
4 小豆が指で簡単に潰れるくらいになったら塩と甘酒と酒粕ペーストを加えて、さらに10分ほど煮ます。
5 餅または白玉を加えて、器に盛り付けて出来上がりです。

 

★今月のmemo★

晩冬は二十四節気の小寒、大寒にあたり一年の中で寒さのそこに当たる時期です。地域によっては白銀の世界になり静寂の時間が流れます。「腎」が最も活動するのがまさにこの寒い冬の季節で、冬に一年分のエネルギーを蓄えます。しかし「腎」は冷えに弱い臓器でもあるので「腎」を助ける食べ物を取るように心がけましょう。

 

 

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しいなゆきこ(栄養士、食生活アドバイザー、フードコーディネーター、料理研究家、ガス設備士、ガス器具アドバイザー

小学校の家庭科に「生きる知恵」を見出して以来、衣食住を常に追求し、現在では“人生を豊かにする栄養士”として活動するかたわら、義父母の在宅介護に奮闘中。 毎日の家庭料理が未来の自分のカラダと人生をつくります。自分自身や大切な人・家族のために、人生を豊かにする家庭料理と暮らし方を提案しています。味噌仕込み教室や季節のおうち仕事のワークショップは大人気。

◉活動内容:メニュー開発、レシピ配信・監修、講師、暮らしのワークショップ、ガス工事、ガス器具アドバーザー