健康の定義について【シリーズ 市政の会七カ条】
今年から【シリーズ 市政の会七カ条】と題しまして、市民がつくる政治の会 七カ条をテーマにコラムを投稿していきます。第三回目の本投稿では、
「3. ⼼⾝ともに健康に⽣きられる社会を作ります。クスリや検査に依存する医療の改善、健康保険システムの見直し、予防接種の強制化移行への反対、医原病からの救済などを政治的に進めてまいります。」
に関連して、健康の定義について考えていきたいと思います。
「健康」は望ましいことだと考えられていると思いますが、そもそも「健康」の定義とは何でしょうか。
1947年に採択された世界保健機関(World Health Organization; WHO)の憲章では、「健康」を以下のように定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
(健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。)(1),(2)
まず、この定義についてどう思われるでしょうか。A state of complete physical, mental and social well-being(完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態)というのは現実的にあり得るでしょうか。疾病や病弱が「存在してはならないもの」である前提に立った考え方ではないでしょうか。そして、人々がこの完全性を求めるがゆえに、医療への依存が過度に高まってしまってはいないでしょうか。(3)
その表れとして、かつては医療の対象ではなかった「状態」が、医療の対象となる「医療化」という現象が起きています。医療化の例としては「「落ち着きのない子ども」や「子どもの成績不振」が、多動症、学習障害として認識されるようになったことや、妊娠、出産、死など、かつては家族、共同体、宗教によって担われていた現象が、今日では医療現場で取り扱われるようになっていること」が挙げられます。(4)
政府の現在の流行り病への対応も、まるで罹ることがあってはならないことのような空気が漂っていますが、果たして、このような完璧を求めて医療への依存が高まることは、社会にとって良いことなのでしょうか。
いまこそ「健康」をどのように捉え、向き合うべきか、考えるべきではないかと思います。
<参考リンク>
(1)世界保健機関憲章(英語):https://www.who.int/about/governance/constitution
(2)世界保健機関憲章(日本語):https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=97100000&dataType=0&pageNo=1
(3)中山和弘.健康とは何か:力、資源としての健康.公開日2018年8月23日https://www.healthliteracy.jp/kenkou/whatishealth.html
(4)的場智子.医療だけに頼っていては健康になれない
https://www.healthliteracy.jp/senmon/post_13.html
<市民がつくる政治の会・七カ条>
1.自立した国づくりを目指します。国民が参加する政治、選挙システムの改革推進、他国に依存しない外交や国防、世界平和のためにできる日本の行動を模索していきます。
2.安⼼・安全な⾷べ物が提供される体制を作ります。自給自足の推進、食品表示法の改正、食育の推進、給食の改善、地産地消などを政治的に進めてまいります。
3.⼼⾝ともに健康に⽣きられる社会を作ります。クスリや検査に依存する医療の改善、健康保険システムの見直し、予防接種の強制化移行への反対、医原病からの救済などを政治的に進めてまいります。
4.消費税の減税と、暮らしが豊かになる経済政策を求めます。一次産業への支援、国益を守るための技術支援、外資企業や多国籍企業への規制などを政治的に進めてまいります。
5.原発ゼロ、放射能汚染の削減を⽬指します。隠蔽された情報の公開、自然エネルギーの普及、原子力利権行政からの脱却、などを政治的に進めてまいります。
6.⽔源や山林・農地などの日本の自然を大切にします。他国から日本の国土を守るための法律制定、水道など外資企業による民営化の規制などを政治的に進めてまいります。
7.⼦どもたちの無限の可能性を伸ばし、生きる力が身につく教育を提案します。志(こころざし)教育、考える力や想像力を育む授業の推進、自主性を尊重し個性を認める学校づくりなどを政治的に進めてまいります。
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