左翼と右翼の本質を理解する ①

あなたは、左翼に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
弱者に優しいとか、平等の社会を目指すとか、進歩的、急進派、または革命的な政治勢力を思い浮かべるかもしれません。社会主義、共産主義、個人の権利主義、進歩主義、急進的な自由主義、無政府主義傾向なども挙げられるでしょう。日本の政党でいえば、日本共産党、社民党、立憲民主党、れいわ新選組などが代表的な左翼政党です。

左翼の対立概念は右翼ですが、こちらは大音量の街宣車が、その筆頭イメージになっている人も多いでしょう。

右翼とは、保守主義、国家主義、王族主義、反助主義、排外主義的な思想や運動をいいます。または、革命・急進に対して反動・漸進を志向する政治勢力や人物を指します。概して反共産主義・反社会主義・反民主主義・国家主義・超国家主義の精神やイデオロギーを持つ、結束主義(ファシズム)的集団や、人物を意味する用語です。

一般には、ドイツのナチス・ドイツ、イタリアのファシスト、日本の超国家主義者や軍国主義などがその代表といわれています。右翼は政治においては、特権階級による特権の維持を目指すための社会制度を支持す層や、体制・身分・名誉・伝統的な社会格差や価値観の構造の維持を目標とする社会運動を指します。社会秩序や国民管理への支持を表すためにも使われ、保守・愛国心・国枠主義的な思想を含むとされます。

よって右翼は王族や貴族、独裁者が権力を握り、階級を作り、力を持つものが富を得て、貧乏人はいつまで経っても貧乏の域を脱せない社会を暗によしとしています。

それをごまかすために、愛国、お国のため、天皇万歳、権力の強化、などが合言葉となり、貴族と奴隷に人民を分けていくようにするわけです。

それに対して左翼は、「いやいや、人は平等であるべきだ。弱者も強者も等しくあるべきだ」という見せかけの主張を持ちます。富は分配され、特権階級や貴族たちを制限せよ、みな等しく権利を持ち、どんな権利も守られるべきだという流れを作りがちです。そう考えると、建前上、左翼は平等をうたい平和主義者のように思えますが、実は最も平等でなく、平和ではない社会を作ります。それは、歴史的な共産主義国家を見れば一目瞭然です。つまり、左翼は二重にきれいごとをいう詐欺師なのです。右翼が行き着く先はファシズムが多いものです。

右翼思想者は「俺様は正義だ、俺様は間違っていない」という思想を持つ傾向があり、
しかも本人にはその自覚のないことが多いようです。そして独裁者が好き勝手します。ヒトラーやムッソリーニ、軍国主義時代の日本のように、これから社会はなっていきます。

実は左翼の行き着く先も同じです。共産主義では共産党の一党制が形成され、党が国家のあらゆる側面を支配します。共産党は建前上、人々の平等を支援するための組織とされますが、もちろん真の意味で人々を平等にすることはなく、特定の権力者を尊重するだけになります。

旧ソ連や中国、北朝鮮のイメージそのものでよいかと思います。この中央集権的な構造こそファシズムと同様であり、権力の濫用や独裁的な状況を生みます。市民の自由や権利が制限され、検問や政治的意見の統一が求められるのは、ファシズムと同じです。(②に続く)

選挙ドットコム(うつみ さとる)
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