「双翼思想」という政治思想 ②

国民が政治に関心を持てば希望になるのかといえば、それも違います。政治に関心を持ったところで、正義を振りかざし、聞こえがよいことをいうヒーローめいた政治家の人気が出るだけでしょう。

そうした政治家が新しく作った政党に肩入れしたのはよいものの、いつしかその政治家が独裁者に変貌します。そんなよどんだ価値観を持ったグループのなかで、独裁者の価値観と少しでもズしたことをいえば、「裏切り者」「工作員」と罵られ、排除される。

そんな人たちを私はたくさん見てきました。

右翼であろうと、左翼であろうと、それは優生思想を持った支配者によって操られている奴隷が持つ思想システムです。新しい政治思想を作らない限り、実は希望などないのです。

右でもなく左でもないといえば真ん中、政治用語では「中道」といわれます。しかし、実際に自らを中道と称する人たちは、風見鶏のように適当で、私からみれば中道でもなんでもありません。

私が新しい政治思想として提唱したいのは、ときに極端に右翼的な思想であり、ときに極端に左翼的な思想であるというものです。

これは本来の人間の姿にもっとも近いものです。先住民や野生動物に限らず、生物は政治的な右や左のルールなんて背負って生まれてきません。

私はこの政治思想の名前を、「双翼思想」とか、「両翼思想」とか、「超翼思想」とか呼んでいます。この思想がもう少し浸透したら、「翼」の文字は削除したいと考えています。現在は右翼や左翼といった言葉が浸透し過ぎているので、それを意識してやめる意味を込めて、翼の文字が入っています。

このような右翼でも左翼でもないという新しい政治思想に興味を持つ人が増えたら、そこに希望を多いに感じられるでしょう。
少なくともこの言葉が浸透する段階で、新しい政治思想に強い興味を持った人が増えたことになります。今までの固定観念を打破した人が増えたことにもなるわけです。(③に続く)

選挙ドットコム(うつみ さとる)
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