仲春のオススメレシピ 

仲春のオススメレシピ 

しいなゆきこ 

 

セロリ・・・3〜5月が旬のセロリは食物繊維が豊富で、シャキシャキとした食感と独特の香りが特徴です。セロリの香り成分は約40種類あり、神経の興奮を鎮めたり、自律神経の乱れを整えたり、不眠や頭痛を軽減する効果も期待できます。春先の季節の変わり目や気候の変化などでイライラしたり、自律神経の働きが不安定になりがちです。セロリの香りを嗅ぐだけでも、すっきりとした気分になるかもしれません。栄養素としては、βカロチン、ビタミンB6、ビタミンC、キャベジン(ビタミンU)、カリウム、食物繊維が含まれます。 

 

ホタルイカ・・・3〜4月が旬。魚介類の中でも特にレチノール(ビタミンA)、ビタミンEビタミンB 12、タウリンなどが豊富です。レチノール(ビタミンA)とビタミンEは強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑えてくれます。レチノールは皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあるので、免疫力を高めます。花粉症になる方は摂りたい栄養素です。 

 

 

◆セロリの醤油漬け/セロリの葉の佃煮 

セロリの茎の部分を醤油漬けに、セロリの葉は煮込む時の香りづけに使用できますが、余ってしまうときは佃煮にしましょう。香りよく仕上がります。 

 

セロリの醤油漬け 

<材料>作りやすい量 

・セロリ…1本 

・醤油…大さじ1 

・酢…小さじ2 

・みりん…小さじ1/2 

 

<作り方> 

①セロリは根元の硬い部分をピーラーや包丁で筋をむいて、1cm程度の斜め切りにします。 

②保存容器に醤油、酢、砂糖を入れて、①のセロリが良く浸かるようにします。 

③冷蔵庫で半日〜1日置いて、味をなじませてからお召し上がりください。 

 

セロリの葉の佃煮 

<材料>作りやすい量 

・セロリの葉…セロリ1本分 

・醤油…大さじ2 

・みりん…大さじ2 

 

<作り方> 

①セロリの葉をよく洗い、水気を切ります。 

②細かいみじん切りにします。 

③鍋に②を入れて、軽く煎ります。 

④③に醤油、みりん、砂糖を加え、水をひたひたに入れて汁気がなくなるまで炒め煮します。 

 

 

◆ホタルイカと生ワカメの酢味噌和え 

生ワカメは早春にしか味わえない新芽のワカメです。茎までシャキシャキして美味しいです。もちもちした柔らかいホタルイカと酢味噌でいただく爽やかな1品です。 

 

<材料>2人分 

・ホタルイカ(茹でたもの)…30g 

・生ワカメ…15g(ない場合は塩蔵ワカメでもOK 

・白味噌…大さじ2 

・みりん…小さじ2 

・酢…小さじ1 

 

<作り方> 

①生ワカメはさっと湯通しして鮮やかな緑色に変わったら冷水にとります。 

②水気を切り、食べやすい大きさに切ります。 

③ホタルイカはティースプーンで目玉と口を取り除きます。 

④白味噌、みりん、酢をすり鉢に入れてすり合わせて酢味噌を作ります。 

⑤④に生わかめとホタルイカを入れて和えます。 

 

 

 

★今月のmemo★ 

桜の開花の頃ですね。三寒四温を繰り返し、暖かい春の日差しの日もあれば、花冷えする日もあります。気温の変化から体調を崩したり、自律神経も乱れがちです。冬に眠っていた動物や植物が身体を動かし始めるように、私たちの身体も固まった状態から、徐々に活動する身体へと切り替えていく時期です。デットクス効果のあるものや活性酸素を除去する抗酸化作用のあるものを摂るように心がけましょう。苦味のほか、酸味も摂るといいでしょう。 

 

 

 

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しいなゆきこ(栄養士、食生活アドバイザー、フードコーディネーター、料理研究家、ガス設備士) 

小学校の家庭科に「生きる知恵」を見出して以来、衣食住を常に追求し、現在では、“人生を豊かにする栄養士”として活動するかたわら、義父母の在宅介護に奮闘中。 毎日の家庭料理が未来の自分のカラダと人生をつくります。自分自身や大切な人・家族のために、人生を豊かにする家庭料理と暮らし方を提案しています。味噌仕込み教室や季節のおうち仕事のワークショップは大人気。 

◉活動内容:メニュー開発、レシピ配信・監修、講師、暮らしのワークショップ主宰、ガス工事