初冬のオススメレシピ

初冬のオススメレシピ

しいなゆきこ

蓮根

蓮根には多数の穴が空いており、先が見通せるため「将来の見通しが良くなるように」という願いが込められ、古くから縁起の良い食材とされています。また、蓮根には種が多いことから「子孫繁栄」の意味も込められております。さらに、蓮の花は仏教において極楽浄土で咲く花とされていることから、茎であるれんこんも清浄で穢れのない食材とされ、もともと神様への供物であったおせちに最適とされました。

また、自然療法の食材としても、体力増強や風邪・咳、止血として古くから家庭でお手当に使われています。

蓮根の梅おかか和え

蓮根のシャキシャキ感はそのままに、梅とおかかの風味豊かで素朴な美味しさです。

余熱で火を通すことでシャキッとした食感が残ります。

<材料>2人分

蓮根140g

梅干し1個(甘くないもの

鰹節大さじ1

・醤油…少々

<作り方>

1 梅干しは種を取り除き、果肉をたたきます。
蓮根は皮をむき、縦に4等分してから一口大の乱切りにして水にさらします。
鍋に湯を沸かし、水気を切った蓮根を入れ、中火で分茹でます。
表面が透明になってきたらザルにあげ、そのまま余熱で火を通します。
ボウルに①の梅と鰹節と醤油を合わせ、そこに④の蓮根を温かいうちに加えて和えます。

蓮根のすり流し汁

すりおろし蓮根を火にかけ、トロミがやさしい口当たりの蓮根のすり流し汁です。じんわりしみわたり、身体はポッカポカです。

<材料>2人分

蓮根100g

だし汁400ml

少々

醤油少々

少々

(お好みで)柚子の皮刻み、三つ葉、刻みねぎ、おろし生姜など

<作り方>

蓮根の皮をむき、おろし金でおろし、だし汁に入れて火にかけます。
煮立ったら、弱火にして7分ほど煮て、灰汁をとり、塩・醤油・酒で味を調えます。
お椀に汁をよそい、お好みで具を加えて出来上がりです。

★今月のmemo★

秋の土用があけると初冬、全国的に紅葉の季節の到来です。冬は「振ゆる」季節です。人間の身体が寒さを感じてふるえて縮こまるように、秋を越えてきた植物は動きを止めたかのように見える季節です。動きを止めることでエネルギーを逃すことなく内に閉じ込めます。外面は動きを感じなくても、内面では生命力を蓄えながらやがて来る春夏のために身体の芯を固め、骨を作る時期が振ゆる「冬」です。空気が乾き、朝晩の寒暖差も大きくなり、喉や粘膜を痛めがちです。蓮根を食べて、寒さや風邪に負けないように過ごしましょう。

 

 

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